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iCloud+で独自ドメインのメールアドレスが使用可能

 
Appleは、現地時間6月7日に開幕したWWDC21でiOS15と同時に、プライバシーを強化した新サービスiCloud+を発表しました。iCloud+の新機能として、カスタムドメインのメールアドレスを使用できることが明らかになりました。
iCloudメールアドレスの完全な変更が可能
Appple公式WebサイトのiOS15の機能紹介ページには、iCloud+のカスタムメールドメインについて下記のようにあります。
 

カスタムEメールドメイン
iCloudメールのアドレスをカスタムドメイン名でパーソナライズし、家族がiCloudメールアカウントで同じドメインを使うように招待できます。
 
これは、iCloud+が利用可能となった際にiCloudのメールアドレスを完全に変えることができるようになることを意味します。
 
例えば、 jonnyappleseed@icloud.comだったものをjonny@appleseed.comへと変更できるようになります。
家族メンバーによる同じドメインの使用が可能に
加えて、家族メンバーによる同一ドメインの使用も可能になることがわかっています。この機能を享受するのに、ファミリー共有に入っている必要があるかどうかは今のところ明らかになっていないようです。
 
カスタムメールドメインは、すでにMicrosoft 365やGoogle Workspaceで利用可能であり、Appleはライバルサービスの競合相手となる可能性も指摘されています。
 
iCloud+のカスタムメールドメインはプレゼンの中では言及されなかったものの、一部の開発者は機能の重要性に気付いており、「これは大きい」と投稿しています。
 

This is big. I'm surprised this wasn't even mentioned in passing at the event. Paves the way for an Office 365 / G Suite competitor. #WWDC21 pic.twitter.com/w9D9Ap3Jjk
— Luke Bettridge (@bttrdg) June 7, 2021

 
 
Source:Apple via MacRumors
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Appleの新プライバシー機能“Private Relay”は中国では使えない

 
Appleは現地時間の6月7日、ユーザーのウェブ閲覧行動をインターネットサービスプロバイダーや広告主から見えないようにするための新しい“Private Relay”機能は、規制上の理由から中国では利用できない、と発表しました。
Private Relayとは?
iCloud+では、これまでのiCloudストレージと同じ料金で、追加のプライバシー保護サービスが提供されます。  
Private Relayでは、ユーザーのデバイスから発信されるすべてのトラフィックを暗号化した上で、ユーザーのリクエストを2つの別々のインターネットリレーを通じて送信します。1つ目はユーザーの実際の位置情報ではなく地域に割り当てられた匿名のIPアドレスをユーザーに割り当て、2つ目はユーザーが訪問しようとしているWebアドレスを復号し、目的の場所にユーザーを転送します。
 
1つのリレーはAppleから、もう1つのリレーはサードパーティーから提供されており、まったく別々のものであるため、情報が完全に分割され、誰も特定することができなくなります。
中国を始めとする10カ国で機能の実装を保留
Private RelayはVPNとは異なりますが、自社の収益の15%近くを中国が占めていることもあり、プライバシーに関する一連の妥協の最新版として、Appleは同国での機能の実装を保留とする意向を示しています。
 
中国以外でPrivate Relayが提供されない国々には、ベラルーシ、コロンビア、エジプト、カザフスタン、サウジアラビア、南アフリカ、トルクメニスタン、ウガンダ、フィリピンが挙げられます。
 
 
Source:Reuters
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iCloud+のSafariは2カ所を経由してIPアドレスを隠してくれる #WWDC21

Image:Apple徹底してる。ふつう、ブラウザでサイトにアクセスすると、自分のIPアドレス(だけでなくほかの情報も)がサイト側のサーバーに伝わります。すると、サイトを何度か訪れるうちにサイト側があなたをあなただと認識することができたり、位置情報が分かったりするので、その情報が知らぬ間にプロモーションや広告に使われます。今日発表された、iCloud+でしか使えないSafariの「プライベートリレ …

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Apple、次期OSでプライバシー保護をさらに強化

 
Appleは、次期OSであるiOS15、iPadO15、macOS Monterey、watchOS8において、ユーザーのプライバシー保護をさらに進化させると発表しました。
メールプライバシー保護
多くのユーザーは日々何通もの宣伝メールを受け取っていますが、これらのメールの中には差出人が目に見えないピクセルを使い、ユーザーに関する情報を勝手に収集しているケースが多々あります。
 
メールアプリの新しい「メールプライバシー保護」機能は、ユーザーがいつメールを開いたかを差出人が知るのを防ぎ、ユーザーのIPアドレスをマスキングすることで、差出人がユーザーのIPアドレスからユーザーのオンライン上の行動や位置情報を推測できないようにします。
SafariのIPアドレス保護機能
Safariには新たに、IPアドレスをトラッカーから隠す機能が追加されます。これまでにもインテリジェント・トラッキング防止機能により、トラッカーを阻止してきましたが、IPアドレスも隠してしまうことで、トラッキング防止機能はさらに強力になります。
アプリのプライバシーチェック
ユーザーは「アプリケーションのプライバシーレポート」で、各アプリが以前付与された許可を使って、過去7日間にユーザーの位置情報、写真、カメラ、マイク、連作先にアクセスした頻度を確認することができます。
 
またアプリがやり取りしているすべての第三者のドメインを表示して、自分のデータが共有されていないかを確認することもできます。
 

Siriへのリクエスト音声をデバイス上で処理
アプリの起動、タイマーやアラームの設定、設定の変更といった多くのSiriへのリクエストを、インターネットに接続せずに機械学習を用いて、デバイス上で処理することが可能になっています。従ってSiriとのやり取りが録音される機会が減少、音声の流出を心配する必要性がなくなります。
Private Relay
iCloud+では、これまでのiCloudストレージと同じ料金で、追加のプライバシー保護サービスが提供されます。
 
Private Relayでは、ユーザーのデバイスから発信されるすべてのトラフィックを暗号化した上で、ユーザーのリクエストを2つの別々のインターネットリレーを通じて送信します。1つ目はユーザーの実際の位置情報ではなく地域に割り当てられた匿名のIPアドレスをユーザーに割り当て、2つ目はユーザーが訪問しようとしているWebアドレスを復号し、目的の場所にユーザーを転送します。
 
1つのリレーはAppleから、もう1つのリレーはサードパーティーから提供されており、まったく別々のものであるため、情報が完全に分割され、誰も特定することができません。Private RelayはVPNではありません。
「メールを非公開」
iCloud+の新サービスのひとつ、「メールを非公開」では、「Appleでサインイン」の機能を拡張したもので、ユーザーはいつでも好きな時にユニークでランダムなEメールアドレスを共有し、転送して受け取ることができるので、プライベートなEメールアドレスを守ることができます。ユーザーは必要な数のアドレスをいつでも作成・削除することができます(原則、作成できるメールアドレスの数に制限はありません)。
 

 
 
Source:Apple
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【WWDC21】ハードウェア発表なし。iOS15など発表内容まとめ

 
Appleは現地時間6月7日(日本時間8日)に開幕した世界開発者会議(WWDC21)基調講演において、各Apple製品の次期バージョンとなるiOS15、iPadOS15、macOS Monterey、watchOS8、tvOS15を発表しました。ハードウェア新製品の発表はありませんでした。
 
各次期OSはそれぞれ、開発者向けベータを同日より提供開始し、パブリックベータ版は7月に、一般リリースは2021年秋の予定としています。
 
▼iOS15:FaceTime通話が大幅強化。通知をうまくコントロール可能に
▼iPadOS15:ホーム画面のウィジェットを拡充、マルチタスク機能を強化
▼AirPods:「探す」対応、聞き取りやすくなる機能を追加
▼Apple Music:空間オーディオ対応は本日から、ロスレスオーディオ対応は近日
▼macOS Monterey:複数のAppleデバイスを連係して操作できる新機能
▼watchOS8:睡眠時の呼吸数を記録する新機能、文字盤追加など
▼tvOS15:HomePod miniをスピーカーとして利用可能に、SharePlayにも対応
▼その他:iCloudにプライバシー関連の新機能を追加した「iCloud+」
 
iOS15:FaceTime通話が大幅強化。通知をうまくコントロール可能に

 
次期バージョンの名称は「iOS15」と発表されました。FaceTime通話でさまざまな新機能が追加されるほか、通知など気が散ってしまうことを減らす新機能「集中モード」、情報を見つけるために強化されたデバイス上の知能など、より快適にiPhoneを利用できる機能が搭載されます。
 
FaceTime通話では、より自然で実際の会話に近い聞こえ方に変わり、同じ部屋で座っているように聞こえるようになるようです(空間オーディオ機能を活用)。音の聞こえ方では、機械学習で話している人の周囲の騒音を遮断する「声を分離」機能、逆に話している人と周りの音を聞こえやすくする「ワイドスペクトラム」機能なども利用できます。
 

 
グループ通話が新しいグリッド表示になり、誰が話しているか判別しやすくなります。通話相手と音楽や動画を一緒に視聴できる「SharePlay」では、通話中の全員が次に聞くプレイリストに音楽を追加したり、通話相手と再生位置を同期した状態で動画を視聴できます。
 
通知センターはデザインを一新。指定した時間に通知をまとめて配信する「通知要約」機能や、仕事中やゲーム中など自分の現在のモードを設定し、そのモードに関連した通知のみを知らせるようにすることや、おやすみモードを有効にするとメッセージアプリで”おやすみモード中”と表示されるようになるなど、通知をうまくコントロールできるようになります。
 

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iOS15の壁紙が公開。iPhoneでiOS15気分を楽しもう
 
iPadOS15:ホーム画面のウィジェットを拡充、マルチタスク機能を強化

 
iPadシリーズ向けの次期iPadOS15では、iOS同様に、ホーム画面にウィジェットが配置できるようになるほか、Appライブラリが利用可能に。DockにAppライブラリが追加され、アプリをより管理しやすくなります。
 
強化されるマルチタスキング機能では、画面上部をタップ、またはキーボードのショートカットを使ってSplit ViewやSlide Overへの切り替えが可能で、画面で分割表示するアプリの入れ替えも簡単に行えます。
 

 
iOS15同様に、FaceTimeで通話をしながら音楽や動画を一緒に視聴できる「SharePlay」がiPadOSでも利用できます。
 
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【速報】iPadOS15、マルチタスキングとウィジェットが機能向上
 
AirPods:「探す」対応、聞き取りやすくなる機能を追加

 
AirPods関連の発表では、iOS15以降でAirPodsをAirTagのように「探す」で探せるようになります。周囲の声を検知して目の前で話している人の声を強調する機能、AirPods装着中に重要な通知をSiriが読み上げてくれる機能などが新たに利用できます。
 
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Apple Musicが空間オーディオ対応、iOS15でAirPodsに新機能
 
Apple Music:空間オーディオ対応は本日から、ロスレスオーディオ対応は近日
また噂されていたApple Musicでの「空間オーディオ」対応も正式発表されました。AirPod Pro、AirPods Maxが対応しており、空間オーディオに対応する楽曲で本日より利用可能になります。
 
基調講演ではあまり多く語られませんでしたが、ドルビーアトモス形式やロスレスオーディオの楽曲も、Apple Musicで追加料金なしで提供されます。提供時期についてはライブ配信中では「今年後半」としていましたが、Apple公式サイトでは「Coming Soon」(近日)と案内しています。
 

 
ロスレスオーディオ視聴はiPhoneやiPad、Mac、Apple TVで最新のApple Musicアプリを利用します。設定>ミュージック>オーディオ品質でロスレスオーディオをオンにすると有効になり、モバイル回線またはWi-Fi回線では、ロスレスとハイレゾロスレスのどちらかを選択できます。
 
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Apple Musicが空間オーディオ対応、iOS15でAirPodsに新機能
 
macOS Monterey:複数のAppleデバイスを連係して操作できる新機能

 
次期macOSはかねて噂されていた通り、「macOS Monterey」と発表されました。Montereyでは複数のAppleデバイス間での連係が強化されるほか、iOSで提供されている「ショートカット」アプリへの対応、Safariのタブデザインを刷新など、Macを使った作業の効率化に重きを置いたアップデートとなります。
 
複数デバイス間の連係機能「ユニバーサルコントロール」では、例えばMacBookとiPadを並べて置くと、MacのトラックパッドでスライドしたポインタがそのままiPadの画面に移り、iPadでのクリック操作やMacのキーボードを使った文字入力が行えます。この連係は2台間だけではなく、iMacとMacBookとiPadといった3台の組み合わせでも機能します。
 

 
「ショートカット」アプリがMacにも対応し、Finderやメニューバー、Spotlightにも統合されます。Mac標準アプリであるAutomatorのワークフローをショートカットに組み込むことも可能です。
 
また標準ブラウザSafariではタブデザインを大幅に刷新し、ツールバーと検索欄、タブがすべてタブバーとしてまとめられ、コンパクトに生まれ変わります。タブグループで目的ごとのタブにまとめることもでき、タブグループはiPhoneやiPadとも同期できます。
 
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【速報】macOS Monterey、ユニバーサルコントロールで複数デバイスが連係
 
watchOS8:睡眠時の呼吸数を記録する新機能、文字盤追加など

 
Apple Watch向けのOSとなる次期watchOS8では、ヘルスケア関連の「マインドフルネス」アプリが追加され、新たに睡眠時の呼吸数を記録できるようになります。Apple Fitness+に新たなワークアウトが追加されるほか、新たな文字盤「ポートレート」が利用できます。
 
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【速報】watchOS8の新機能をAppleが発表〜ヘルスケアや文字盤関連機能を拡充
 
tvOS15:HomePod miniをスピーカーとして利用可能に、SharePlayにも対応

 
ホーム関連では、iOS15/iPadOS15などと同様に、FaceTime通話中の相手と音楽や動画を一緒に楽しめる「SharePlay」に対応するほか、複数のユーザーが利用する際に「今見ている人」向けのコンテンツに自動で切り替わる機能などが追加されます。
 
そのほか、メッセージアプリを通じて共有された映画や番組をApple TVアプリに追加したり、Apple TVで家中の複数のカメラを同時に表示したり、AirPods ProやAirPods Maxを使った空間オーディオも利用できます。
 
さらに、HomePod miniをApple TV 4Kのスピーカーとして利用できるようになります。
 
関連記事:
HomePod miniがApple TV 4Kのスピーカーとして設定可能に
 
その他の発表:iCloudにプライバシー関連の新機能を追加した「iCloud+」
その他WWDC21基調講演では、従来の「iCloud」サービスにプライバシー機能を拡充する3つの機能を追加した新サービス「iCloud+」が発表されました。
 
料金は据え置きで、すべての通信を暗号化するPrivate Relay、メールやSafariなどで、メールのやりとりの際に本物のアドレスの代わりにランダムなメールアドレスを作成するメールを非公開機能、HomeKit対応のセキュリティカメラを無制限に連係できるHomeKitセキュアビデオ機能が利用できるようになります。
 
関連記事:
iCloud+、新機能追加で料金は据え置きに

 
 
Source:Apple
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iOS15、新iPhoneへの移行時にiCloudストレージを一時的に増量可能

 
Appleは、iOS15ではiPhoneのデータをiCloudにバックアップして新しいiPhoneに移行する際、iCloudストレージの容量を無料で増量可能にすると発表しました。
バックアップ移行用にストレージを一時増量
Appleは、iOS15の新機能を紹介するプレビューページで、iCloudバックアップ経由でiPhoneのデータを新しいiPhoneに移行する際、iCloudストレージの容量が不足していても、自動でストレージ容量を無料で増量すると発表しました。
 
無料で増量されるiCloudストレージを利用可能な期間は最大3週間です。
「iCloud+」発表も、無料プランの容量は5GBのまま
Appleは、現地時間6月7日に開幕したWWDC21でiOS15と同時に、プライバシーを強化した新サービスiCloud+を発表しました。iCloudストレージの有料利用者は、追加料金なしで利用可能です。
 
ただし、無料で利用できるiCloudストレージの容量は、2011年に同サービスが発表された時の5GBのままで変わっていません。
 
 
Source:Apple via 9to5Mac
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iCloud+、新機能追加で料金は据え置きに

 
Appleは世界開発者会議(WWDC21)において、新たに「iCloud+」サービスを発表しました。従来のiCloudストレージに新サービスを追加したもので、料金は据え置きとなっています。
3つの新サービス
iCloud+では、従来のiCloudに3つの新しいサービス「Private Relay」「メールを非公開」「HomeKitセキュアビデオ」が追加されます。
 
「Private Relay」では、すべての通信が暗号化され、2つの異なるリレーを経由して送信されるため、Appleを含め、誰もデータにアクセスすることができないと、Appleは説明しています。
 
「メールを非公開」機能は、メールやSafariなどに組み込まれる機能で、メールのやり取りに際し、本物のアドレスの代わりに、ランダムなメールアドレスを作成します。従って第3者にメールアドレスが公開されません。
 
「HomeKitセキュアビデオ」により、HomeKit対応のセキュリティカメラを無制限に連係できるようになります。これまではiCloudアカウント1つにつき、5台のカメラしか設定することができませんでした。
Apple IDで2つの改良
またAppleは、iCloudに紐付けられたApple IDにおいて2つの改良を行いました。
 
「復旧用の連絡先」に、親しい人の連絡先が追加可能となりました。ログインパスコードを忘れてしまった場合、再ログインのコードを家族や友人経由で知らせてもらうことが可能となります。
 
また「デジタル遺産プログラム」により、iCloudアカウントの所有者が亡くなった場合、家族や友人にそのアカウントを引き継ぐことができるようになりました。
 
 
Source:Apple
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【取材】Apple Watchの心電図による無料診察を開始した病院に色々聞いてみた

 
Apple Watchで記録した心電図のPDFをWebフォームから送信すると、医師が無料で診察する「無料ネット外来」の開始を発表した、ニューハート・ワタナベ国際病院に、健康な人も心電図を送って良いのか?など、お話をお聞きしました。
Apple Watchの心電図を医師が無料で診断
日本でも、Apple Watchの心電図機能が2021年1月にようやく利用可能となり、手軽に心電図測定ができるようになりましたが、心電図を詳細に読むには、医師の専門知識が必要です。
 
そんな中、心臓血管外科・循環器内科を中心とした高度専門治療を行うニューハート・ワタナベ国際病院(東京都杉並区)が、Apple Watchの心電図アプリで取得したPDFデータをWebフォームで送ると、医師が無料で診断して返信する「無料ネット外来」を開始すると、4月27日に発表しました。
 

AppleWatch外来、はじめました当院の無料ネット外来®で、Apple Watchの心電図Appで記録されたデータの受付を開始いたしました。#AppleWatchや心電図Appの操作方法についてのご相談はお受けできませんのでご注意ください#applewatch #心電図app #ニューハートワタナベ国際病院 #applewatch外来 pic.twitter.com/PQGhndbCJJ
— ニューハート・ワタナベ国際病院 (@newheartW) April 27, 2021

 
本当に診断してもらえるのか、心電図を送ったら返事が来た!
本当に無料で医師の診察が受けられるのか?と興味を持った筆者が、Apple Watchで測定した心電図のPDFを送ってみたところ、数時間後にメールが届きました。
 

 
筆者の心電図については、不整脈はみられないものの、睡眠時無呼吸の検査を受けてみてはどうですか?というコメントをいただきました。
 
本当に医師からのコメントが届いたことに驚いたので、ニューハート・ワタナベ国際病院に取材を申し込み、色々とお話をお聞きしました。
Apple Watchで得られるデータの信頼性を確認し専門外来を開始

まず、Apple Watchを使った診察を開始した理由やきっかけをお聞かせいただけますか?

信頼できるデータが得られる心電計であることを入院された患者さんの記録などから確認しました。診断や病状の把握ができると考えて専門外来を開始しました。
 

4月末に無料診察の開始を発表して、反響はいかがですか?

反響は大きく、毎日ご相談を頂いております。ただ、ご相談されたい方や不安に思っている方はもっと多くいらっしゃると思うので、多くの方に知って頂けたらと思っております。
 
▼オンライン診察中の様子

 
心電図データは医師が確認して個別に返信。健康な方も送ってOK!

心電図のPDFを送った後の流れは、どのようなものですか?

心電図のPDFを送って頂くのが前提となるのですが、そのPDFを医師が拝見し、説明や方向づけ(遠方であればお近くの専門医を受診したほうが良い等)を行って、個々にお返事をお送りしています。
 

(筆者は送ってしまいましたが)健康に何も問題を感じていない人がPDFを送っても良いのでしょうか?

普段健康でも脈がいつもと違う等と心配な方や、そのご家族や周りの方でも、心電図PDFをお送り頂ければ拝見します。
セカンドオピニオンにも活用可能

今後、Apple Watchを使った診療を進展させる計画など、計画をお聞かせいただけますか?

心房細動治療の対象となる患者さまに有効利用していきたいと思います。
 
初診時に、これまでは来院型検査で記録された心電図所見が必須でしたが、かならずしも必要ではなくなります。
 
遠方にお住まいの患者様を中心にオンライン外来を積極的に行っていますが、最新のデータをすぐに共有させて頂くことができます。同様に、セカンドオピニオンを行う際の判断材料にも活用できます。
 
また、従来の来院型の定期検査のみでは不十分であった心房細動治療後の経過観察に大いに役立ちます。治療結果の正確な判断(再発がないか?など)が可能になります。
 
▼「ウルフーオオツカ法」手術後に、病室で正常になった脈をApple Watchで確認している患者さん

 
あれ?と思ったら心電図を記録して早期発見・予防に活用して欲しい

日本でも、Apple Watchで心電図が測定できるようになったことを、医療機関としてどう評価されていますか?

心房細動の専門家としては、非常にありがたいです。心房細動の判定がいつでもどこでも簡単にでき、記録されるようになり、治療成績をより正確に把握できます。適応基準や治療法の改良につながります。
 

iPhone Maniaの読者や、Apple Watchユーザーへのメッセージをいただけますか?

心房細動はとても怖い病気です。不整脈の症状を感じない人でも、心房細動が原因で脳梗塞を引き起こし、重症化する可能性は十分にあります。
 
Apple Watchを持っていらっしゃる方の特典として、あれ?と思ったらすぐに心電図を記録できる、そして習慣づけることで病気の早期発見・予防に役立てて頂けたらと思います。
 

ありがとうございました!

PDF出力した心電図をアップロードするだけ
Apple Watchで「心電図」アプリを利用するには、Apple Watch Series 4、Series 5、Series 6の各モデルとペアリングされたiPhoneが必要です。Apple Watch SEは心電図アプリには非対応なのでご注意ください。
 
Apple Watchで測定した心電図データのPDFの出力方法は、詳しくご紹介した記事をご参照ください。
 
iPhoneからPDFデータを送信するなら、共有メニューから「”ファイル”に保存」して、iPhoneやiCloud DriveにPDFを保存しておきましょう。
 
ニューハート・ワタナベ国際病院のWebフォームで「ファイルを選択」から「ブラウズ」をタップして、保存したPDFをアップロードすると便利です。
 

 
 
Source:ニューハート・ワタナベ国際病院, PR Times
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「iCloudの書類とデータ」、2022年5月にiCloud Driveへ完全移行

 
Appleが、従来の書類同期サービスである「iCloudの書類とデータ」を2022年5月で終了し、完全にiCloud Driveに移行すると発表し、サポートドキュメントを公開しています。iCloud Driveを有効にしておかないと、ファイルが見られなくなりますのでご注意ください。
iCloud Driveを有効にしないとファイルにアクセスできない可能性
iCloud Driveは、2014年に提供が開始された、ファイルの保存と共有ができるサービスです。iPhone、iPad、Mac、Windowsパソコン、iCloud.comのWebサイトからアクセスできます。
 
Appleは、iCloud Driveが有効になっていない場合はファイルを見ることができなくなる、と注意を促しています。
 
現在使用されている多くのデバイスでは、iCloud Driveが有効になっていると考えられますが、古いデバイスをお使いの場合などはご注意ください。
 
なお、「iCloudの書類とデータ」からiCloud Driveにアップグレードしても、消費されるiCloudストレージの容量は変わりません。
各デバイスでiCloud Driveを有効にする方法
Appleは、各デバイスでiCloud Driveを有効にする方法を案内しています。
 
有効にすると、iOS8以降を搭載したデバイス、OS X Yosemite以降のMac、Windows用のiCloud7以降を搭載したWindowsパソコン、iCloud.comでファイルにアクセス可能になります。
 
iOS/iPadOS

「設定」アプリからユーザー名を開く
「iCloud」を開く
「iCloud Drive」をオンにする

 

 
「ファイル」アプリでファイルが利用可能になります。
 
macOS

Appleメニューから「システム環境設定」を開き、「Apple ID」をクリック(macOS Mojave以前では「Apple ID」のクリックは不要)。
「iCloud」を選択
必要な場合はApple IDでサインイン
「iCloud Drive」を選択

 
Finder の「iCloud」でファイルが利用可能になります。
 
iCloud.com

WebブラウザからiCloud.comにサインイン
「Pages」「Numbers」「Keynote」または「iCloud Drive」を選択
「iCloud Drive にアップグレード」をクリック

 
iCloud.comのiCloud Driveでファイルが利用可能になります。
Googleフォトへの転送サービスも提供
Appleは4月から、iCloudの写真や動画ファイルをGoogleフォトに転送するサービスを提供しており、日本でも利用可能になっています。
 
なお、Googleフォトに容量無制限でアップロードできる無料サービスは、2021年6月1日で終了することが発表されています。
 
 
Source:Apple via AAPL.ch
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AirTag、Webバージョンの「探す」ではまだ利用できないとの報告

 
Appleは忘れ物防止タグAirTagを4月30日に発売したばかりですが、現在のところWebバージョンの「探す」ではAirTagを利用できない、と米メディア9to5Macが報じています。
iCloudのWebページではAirTagは利用できず
Appleは春の新製品発表イベントに先駆け、「探す」ネットワークをサードパーティー企業に対して公開しました。他企業は6月まではトラッカー製品をリリースしないものの、「探す」アプリにはすでに新たなタブが追加されており、様々なアイテムが追跡可能となっています。
 
その後、AirTagは4月30日に公式に発売に至りましたが、同製品を使ったトラッキングは、今のところiCloudのWebバージョンの「探す」では利用できないことが9to5Macの調査で明らかになっています。
 

安全性に関して疑問点が多いAirTag
AirTagは子どもやペットの追跡に向いている?との質問に対して、Apple役員は「AirTagは子どもやペットのトラッキングのためデザインされてはいない」と答えるにとどまっており、技術的には可能であるとのニュアンスがありました。
 
AirTagを見知らぬ誰かに取り付けられてしまった場合、iPhoneユーザーであれば一定時間共に移動すると警告が発せられると説明されています。しかしながら、AppleはAirTagのセキュリティ機能について、ストーカー被害などを未然に防ぐためすべてを明らかにしないという姿勢を貫いており、製品の機能に関してまだ不明瞭な点が多々あります。
 
 
Source:9to5Mac
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Apple IDの残高追加で10%ボーナス付与、6月3日まで

 
Appleは、Apple IDに残高を追加(入金・チャージ)すると10%のボーナスを付与するキャンペーンを開始しました。今回のキャンペーンは2021年6月3日までの実施です。
1人1回限り、入金額の10%が即時付与!
Apple IDへ入金した残高は、音楽、映画、App、ブック、iCloudストレージなどの購入の際に使うことができます。
 
キャンペーン期間中の2021年6月3日までにApple IDへ入金をすると、1人1回に限り、入金額の10%がボーナスとして即時付与されます。
 
ボーナス対象となる入金額は100円~30,000円です。3,000円、5,000円、10,000円の規定額のほか、その他を選ぶことで自由に金額を決めて購入できます。
 

 
ただし過去に同様のキャンペーンを利用して10%ボーナスを受け取ったことがあるなど、アカウント情報や購入履歴によってはボーナスが利用できない場合もあります。
 
Apple IDへの入金方法
Apple IDへの入金は、iOS端末のiPhone/iPad/iPod touch、またはMacやWindowsパソコンからも行うことができます。
 
iOS端末で入金するには、App Storeを起動し、右上の人のアイコンをタップ後、「Apple IDに入金」をタップして入金する金額を指定します。
 

 
ボーナスの付与は購入時(入金時)にあわせて追加されます。
 

 
 
Source:Apple
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App Storeの利益率は80%近い〜法廷証言から判明

 
AppleがApp Storeで大きな収益を上げていることは周知の事実ですが、同社はiCloudやサブスクリプションサービスなどとまとめてサービス部門の売上として発表しているため、App Storeが単独でどのくらい利益を上げているかは公表されていません。
 
しかし対Epic Gamesとの裁判のための法廷証言から、2019年度のApp Storeの利益率は78%だったことが明らかになりました。
利益率は79.6%だった?
この数字はEpic側の証人で、財務関連の専門家であるネド・バーンズ氏が算出したものです。バーンズ氏は「Appleの企業財務計画および解析グループが準備し、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が作成した」資料から計算した、と述べています。
 
これらの資料は情報共有プロセスにおいて共有されたものですが、バーンズ氏はAppleの従業員から、資料だけでは全容はわからないと告げられた、と語っています。同氏は再度計算を行った結果、2018年および2019年の利益率はどちらも79.6%となり、当初の75%と78%という数字よりも高くなったと述べています。
 
EpicはAppleがiPhoneおよびiPadのアプリ市場を独占しており、過剰な利益を上げていることを証明しようとしています。
Appleは「計算は間違っている」と主張
これに対しAppleは、バーンズ氏の計算は間違っており、法廷でそれを証明する、とあくまで抗戦の構えを崩していません。また同氏の計算にはApp Storeの運営コストなどが含まれていないとも述べています。
 
 
Source:Bloomberg via 9to5Mac
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SiriはApple TV Siri RemoteがU1チップ搭載と思い込んでいる?

 
iOS14.5でSiriに「Siri Remoteを探して」もしくは「Apple TV Remoteを探して」と頼むと、“iCloudアカウントとつながったSiri Remoteが見つかりません“と、あたかもリモコンにU1チップが搭載されているかのような反応をする、と報じられています。
Siriの不可思議なふるまい
Apple TVの新しいSiri Remoteは、先週催されたAppleのスペシャルイベントで発表されたばかりですが、これまでの報道では、同デバイスには「探す」アプリで正確な位置を特定するのに必要なU1チップは埋め込まれていないとされています。
 
U1チップ非内蔵のApple製品(Apple Pencilなど)を探してとSiriに頼んだ場合、通常ならば“「探す」機能は使用することはできません”と返答してくるはずです。
 
しかしながら、リリースされたばかりのiOS14.5でSiri Remoteを探してとSiriに頼むと、あたかもリモコンに同チップが搭載されているかのようなふるまいをする、と米メディア9to5Macが伝えています。
もしかしてU1チップが埋め込まれている?
Siri Remoteに対して「探す」機能を使おうとすることで謎の反応が返ってくるという現象は、iOS14.4では起こっていなかったとのことで、iOS14.5で何らかの変更が加えられたとみられています。
 
SiriはApple製品のリーカーの中で最も的中率が高いトップリーカーであるとの意見もあるため、Appleは“新しいSiri Remoteに実はU1チップが埋め込まれていた”とサプライズで発表する可能性も考えられる、と9to5Macはコメントしています。
 
 
Source:9to5Mac
Photo:Apple
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